warayamanga

主にハイパーインフレーション(漫画)について書いていきます

ハイパーインフレーション14話からみる今後の展開の考察

先般、以下の記事で考察した内容について、結果の振り返りと14話の描写から今後の展開考察を行う。

 

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バラスト水なんてなかった

 

予想以上に食糧や酒のストックが多かった。不確定要素の多い航海なので、かなり大量の食糧を積んでいたのだろう。捕虜に満足な食事を与えているかは気になるところである。

 

浸水がフラペコの起こしたブラフであること自体は予想があっていたが、レジャットが気づくことを見据えた2重構造なのはさすがである。カッコイイよフラペコ サイコーだ。

 

まあ冷静に考えるといくらレジャットが焦ったとしても、この嵐の中ボートでの脱出は非現実的だった。13話の引きのフラペコのセリフ「船を脱出しますよ~!!」に予想が引っ張られすぎた感が否めない。フラペコの作戦はまったく脱出案じゃないのに、誰に向けてのセリフだったんだ、、。

 

 

■ルークの脳は麻痺している

 

また脱法喘ぎショタ描写の開発が進んだわけだが、地味にギリギリ(色んな意味で)の展開だった。ルークも麻酔が打たれた状況の能力への影響度は検証できなかっただろうから、完全に博打である。脳が麻痺していると能力が発動しないという情報が今後の展開に活かせるかは微妙だが、能力の強制発動に麻酔は効果が無いとなると、帝国の拷問ではルークが想像していた珍妙な緊縛装置の出番である。

 

 

■お夜食による一部の屈強なガブール人の無力化

 

美味しそうなのだから仕方ない。が、ガブール人の労働への向いてなさは想像以上である。これは何度救世主が表れても蛮族として虐げられるのも必然という意見が出ても仕方ない。「ああいう奴が実は一番怖いんだな」と言っているが、つい数週間前に殺し合いをしていた人間を完全に信頼していたことの方が怖い。救世主伝説を信じる信仰深いメンバーだとは言え、ピュアすぎる。

 

動けるメンバーも相当数いるが、ダウー制圧には数の暴力が必須のため、戦力減はレジャット陣営としては苦しい。

 

 

■「うおおおお!!今しかねえ!!」→「ダメだああ!!扉が頑丈に打ち付けられてやがる!!」

 

個人的に14話で最大のフェイバリットシーンである。前者の追い込まれ感からのあきらめの早さ(漫画表現上そう見えるだけだが)が絶妙な味がある。レジャットにこそ翻弄されていたが、戦闘能力と膂力が高そうなグレシャムの配下の同時の体当たりでも破れない=ダウーしかどうにもできないということなので、ダウーの立ち回り次第であることが強調されている。

 

■貴重な予備の灯り

 

暗闇での戦いを強いられるレジャット陣営の貴重なアイテム。少なくとも3つはあることが確認できており、この灯りをいかに使うかがキーだと予想。

 

 

■15話展開考察

 

暗がりの中、姿を潜めるダウー。

腹痛がない屈強なガブール人は暗闇の中、銃を持ちダウーを捜索するが、視界が利かず、加えて嵐の轟音でダウーの居場所は全く分からない。ダウーは足の水音を頼りに闇討ちを行い、徐々に戦力を削いでいく。

すると、上部の部屋からヴィクト語で助けを求める声を聴き、まずはグレシャムを解放することに成功。その後グレシャムから配下たちの部屋の床も壊すように指示があるが、その瞬間船倉に入ってきた人影をダウーは捉える。

ダウーはすぐさま灯りの方向に攻撃を仕掛けるも灯りはおとりで、背後からレジャットが麻酔を打ち込み、ダウーを無力化。打つ手なし、万事休すとなったルークは観念し、札束を携えレジャットに手渡す。

勝利の笑みを浮かべ札束を確認するレジャット。だが、そこに書かれている番号はバラバラで通常のベルク札であることにすぐさま気づく。なんだこれはと憤るレジャット。不敵な笑みを浮かべるルークに迫ろうとしたその時、後頭部に強い衝撃を受け意識を失う。

気絶する直前に後ろを振り返るとそこには拳を振り下ろすダウーの姿があった。ばかな、早すぎるッ!!ダウーはこの短期間で麻酔を何度も刺された影響で耐性ができていたこと、またレジャットの使用した麻酔はルークの拷問に使用した残りであったため、通常より量が少なかったことが幸いし、昏睡状態からすぐに復帰できたのであった。

ルークの用意した札束は、解放されたグレシャムがフラペコと合流後、捨てたと思われていたが、その実ボートに隠していた金庫から持ってきたものである。ルークたちの持ち物は基本没収されているので、レジャットも実際に確認するまでは贋札だと信じて疑わなかったのである。

かくして一行はレジャットを無力化。夜も明け嵐も抜け、目の前には覇権大国ヴィクトニアが広がるのであった。