warayamanga

主にハイパーインフレーション(漫画)について書いていきます

ハイパーインフレーション16話からみる今後の展開の考察

長い船路を終え、ついに帝国突入秒読みとなった今回。

さすがに新章に入る前提で、展開を考察する。

ただし、現時点では伏線やヒントのようなものはまるでないのだが。

 

■レジャット陣営の次なる手

 

ぱっと思いつくのは以下の展開。

 

・船に残っているグレシャムの手下達に帝国沿岸部周辺でのグレシャム商会の拠点を聞き出すため拷問する

 

・レジャットの治療のため病院に入院

 

・帝国の諜報部への報告のため政府施設に帰還

 

 

脚を撃たれ戦闘不能になったグレシャムの配下は、グレシャムの肩を持つ必要もないので、レジャットに拷問される前に命乞いとともに情報を吐きそうではある。描写から、彼らの撃たれた銃は特注ペッパーピストルだろうから、ダメージの回復もそれなりにありえる。レジャットの手足として再登場し、グレシャムに対してぼろくそ言いながら突撃するところをダウーに返り討ちにされる絵が見える。

 

レジャットは今アドレナリン全開のため、普通に銃をぶっ放しているが、しばらくは病院生活を余儀なくされる負傷である。レジャット自体はしばらく戦線離脱するのでないだろうか。

 

そして個人的に最も気になる帝国側の戦力。あくまで個人的予想としては、レジャットは総合力としては3番手くらい、『噓喰い』の密葬蟹おける箕輪さんくらいのポジションだと考える。レジャットが下っ端だとダウーとの闘いが世界最強決定戦(笑)になってしまうし、ナンバーワンだと今後の戦闘に奥行が出てこない。ダウーを麻酔なしで制圧できる暴力にステータスを振った存在も欲しい。

 

 

グレシャム陣営の次なる手

 

ルークが気を失った後は局面が動く(一度の事例しかないが)。

そのため、次に目が覚めた際にはインパクトのある帝国らしい描写である気がする。

 

ただ、レジャット以上にグレシャムのダメージは深刻なため、ルークが気絶している以上フラペコはグレシャムの治療を優先するであろう。16話の描写から普通に考えると、グレシャムが両の足で大地に立つことはもう難しいのではないだろうか。切断は必須。

そうなると、この世界の義手や義足の技術がどの程度かわからないが、何らかの仕込みのある義足装着が濃厚と考える。

 

そして、グレシャム達の優先度がハル奪還と贋札大量製造のどちらに振れるかがポイント。色々と譲らないグレシャムに積極的なハル奪還に動くのは考えづらい。ただ、ルークにはダウーという暴力カードがあるため、手負いのグレシャムはやむをえず従うのではないだろうか。

 

問題は、グレシャムがハルの行先に心当たりがあるかどうかである。オークション前のやり取りでハルを売った相手の描写が一切無く、またグレシャムもルークとの商談の際には、商会のネットワークで探すと示唆しており、明確な位置までは分からない可能性が高い(もちろん、知っていて当時はごまかしていた可能性もあるが)。ただ、まったく手がかりが無いということもないとは思う。少なくとも素性は分かっており、詳細な場所は分からないといったところか。

 

 

■今後の展開予想

 

ルークを逃したことで憤るレジャット。だがそこはプロフェッショナル。追跡は諦め、早期の帝国への到着、迎撃の体制を整えることに作戦をシフトし、航海を進める。また、その間グレシャムの配下にグレシャム達が向かいそうなところを問い詰める。いくつかあるアジトから当たりをつけるレジャット。ただ、その候補の多さから一人では対応が難しいことを再確認し、自身の治療および報告と増援を目的として帝国の首都を目指す。

 

ルークが目を覚ますと、青空が広がっていた。だが、その青空は動いている。ルークが見回すと、グレシャム達は自動車で移動中であった。初の帝国や自動車に興奮するのもつかの間、運転席のフラペコに状況を確認する。彼らは嵐の中港までたどり着き、グレシャム商会の隠し倉庫の自動車を入手。まずはグレシャムの治療のため、交流のある闇医者の病院を目指している状況だった。足が折れ唸るグレシャムに対してハルの行先を問い詰めるグレシャム。詳細は知らないが、物好きな貴族であり、首都に大きな屋敷をかまえており、おそらくそこにハルがいる可能性が最も高いとのこと。まずは拠点を構えるため、首都にある誰にも伝えていない隠しアジトに向かうこととした。

 

奇しくも両陣営とも首都を目指すことになったが、果たしてどちらが先に目標を達成のための戦力をそろえることができるのか。