ハイパーインフレーション 34話感想
ルークの思惑通り、各種権限をはく奪されたレジャット。
これでルークを追い詰める手段を失った……。
いや、レジャットは一人ではない。
彼には優秀な「銃」と「剣」がいるのだ。
■二人はバディ
たった2Pのやり取りだが、ぐっとバディ感が強くなったヨゼンとコレット。
ヨゼンが裏切りの意図があったことを吐露したが、
レジャットはそもそもそこは警戒していて、
コレットは監視役のミッションもあった。
本当にレジャットは優秀である。
だが、優秀すぎる上司を持つが故に、
二人には信頼が生まれている。
まあ、監視役などつけなくてもヴィクトニア帝国と日本的な国の再度の行き来は簡単ではないと思うが。
というかヨゼンはガブール人みたいに差別されないのか?
珍しすぎてそういう土台にすら上っていないのかも。
■決戦は7日後
教祖ルーク様によるありがたい状況確認。
贋札のお勉強会が続いているため、ライトな読者にはありがたい。
粋である。
グレシャムが構築した100近い顧客への一括輸送。
手薄になる古城だが……。
ルークはしっかり対策を立てている。
前話でレジャットがルークの成長に感嘆していたが、
グレシャムも甘さが消えたことに驚いている。
船編で翻弄されていたルークではない。
三つ巴の戦いでも引けをとらないレベルだろう。
■コレット・ヨゼンそれぞれの戦い
コレットは得意の射撃の腕で護衛の任務につくことに成功。
それを追うヨゼンだったが、追った荷馬車はフェイク。
かなり入念なスパイ対策である。
結果、ヨゼンが大立ち回りを見せて、古城というヒントは得る。
敵地に一人乗り込むこととなったコレットを救えるのか。
しかし迷わず自決を選ぶ信者がたくさんいるのは、
ルークのカリスマ性のなす業か。
そしてそれでも痛みには勝てないというのだから拷問ってのは恐ろしい。
■今後の展開予想
コレットは無事侵入成功したが、
単騎での乗り込みであり根城の情報を外部に知らせる方法が無い可能性が高い。
もちろん脱走者が出ないようクルツあたりが目を光らせていると思われるので、
ヨゼンが古城というヒントを持ち帰り、
レジャットと場所を突き止める展開が本命か。。
だが、大穴予想としては、
コレットがルークの考えに共感して、帝国を裏切る可能性も0ではないと思う。
コレットの思想は、強い人間・弱い人間の差というものを銃という道具で平等にするというもの。
どこまで本音かはわからないが、少なくとも虐げられてきた過去を持つものという点では、
ルークにシンパシーを感じる立場でもあると思う。
ただし、レジャットへの信頼もかなり厚いものがあり、
仮に裏切るにしても逡巡の上にはなると思う。
レジャット陣営もようやく反撃の準備は出来てきたが、
ルークはしっかり対策を打っている可能性は高い。
コレットの運命やいかに。