warayamanga

主にハイパーインフレーション(漫画)について書いていきます

ハイパーインフレーション レジャットに関しての考察 ※12話時点

御託はいい

さっさと戦闘(バト)んぞ

 

 

『忍者と極道』や『衛府の七忍』に出てそうな特殊ルビでの印象的な10話の引きで、

全国1億人のハイパーインフレーションファンが興奮・応援したであろうレジャットさん。

 

本作にて話の展開について重要な要素をいくつも持つイケオジ レジャット。

今回はそんな彼の12話時点での情報をまとめる。

 

 

■ヴィクトニア帝国 秘密情報部所属

 

初登場時から、他の奴隷たちとは一味違う感を出しており、

ただ物ではない印象であったが、

4話にて帝国に籍を置くガブール系ヴィクトニア人であることが判明する。

 

彼の任務はガブール人の持つ特別な「力」の存在を証明しその謎を解明すること。

前回の能力者がガブール神曰く200年前だったことを思うとかなりの無理ゲーである。

 

謎を解明するための侵入の過程で、運悪く奴隷狩りにあったため捕虜となるわけだが、

奴隷狩りのおかげでルークは能力に目覚め、行動を共にすることになったので、

運が悪いのか良いのかわからない男である。

 

見た目は完全にガブール人ではあるが、

帝国に重用されていることから、生まれも育ちもヴィクトニアであると見て間違いないだろう。

親世代がガブールの地で育ったかは不明だが、

少なくともルーク・ハル・グレシャム以外は何の疑念も持っていないことから、

ネイティブレベルでガブール語を使用できており、

文化・風習から見ても違和感ないレベルで振る舞っている。

かなりのやり手であることが見受けられる。

グレシャムは0ベルクと彼を評したが、

グレシャムの損得ではなく、単純な能力などを考えれば、

ダウーと同値の500万ベルクくらいはあるだろう。

SONYとか欲しがりそうである。

 

帝国がなぜガブールの力の解明をレジャットに命じたかは明らかになっていないが、

200年前に力を得たガブール人の情報が文献か何かで残っており、

世界の盟主となったヴィクトニア帝国にとって警戒すべき脅威と映った可能性はある。

スーパーサイヤ人を恐れたフリーザのように、

警戒すべき不確定要素の芽を摘むという姿勢は、

さすがは世界経済の中心国家である。

 

偽札を作る能力の根幹は生殖能力による自分のコピーを作成する機能から来ていると仮定すると、

ルークのように何かをコピーする能力だったのかもしれないが、

ただ、それだとレジャットの持っている情報がおぼろげすぎるため、

本当にただの「謎の力」としてしか帝国は情報がないのかもしれない。

その点もスーパーサイヤ人のようだ。

 

■高い戦闘能力

 

別の記事で私はレジャットの強さをネームドキャラではダウーの次に置いたが、

知力や策謀能力も加味した総合力に関しては、作中最強ともいえる。

 

ピンチらしいピンチにも陥っておらず、

強いて言えば奴隷として捕らえられた時にどう逃げるかを思案している時と、

グレシャムの手に奴隷の保険証券が渡った時は多少狼狽しているが、

その他のシーンでは基本的に余裕の笑みを浮かべ、軽口をたたく。

 

素手の乱戦でも武器を用いた乱戦でも圧倒的に強く、

加えてリバウンドも制す。

マッチアップには桜木花道がつけられること間違いなしである。

 

秘密情報部所属の全員がこれくらいの強さなのか、

レジャットが飛びぬけて強いのかわからないが、

荒事に慣れているグレシャムの手下も圧倒していることを考えると、

さすがに組織内上位は確定ではないかと思う。

『噓喰い』の密葬課における箕輪さんの位置で、

管理職ではないが有能な兵士といった印象が個人的にははまる。

 

 

■お茶目な一面

 

そんな恐ろしい面が目立つレジャットだが、

行動や言動はお茶目な面が目立つ。

世界経済壊れちゃうッ

 

ガブール神のモチーフの財宝をルークとタッグで破壊しまくったり、

敵から奪った服を洒脱に着こなしていたりする。

まあ、そのせいでルークに帝国の人間だと予想されるのだが。

 

おそらく幼少期から徹底的に英才教育を叩き込まれたというよりは、

民族や肌の色で差別をされない実力主義の世界で自分がどこまでやれるか試してやろうじゃないか といった、

東大理Ⅲを受けるくらいのメンタルで帝国所属となり、秘密情報部所属と最終的になっているのではないだろうか。

目的の達成は絶対としても道中を楽しもうとするエリートならではの矜持を感じる。

ボトルシップを奴隷船の限られた機材で作るあたり、手先も器用そうだ。

次の番外編はレジャット過去編とかやってほしい。

 

 

■レジャットの帝国への忠誠心

 

現時点では、レジャットが帝国でどのように過ごしているかは一切描写されていない。

家族はいるのか。ガブール系ヴィクトニア人はどれくらいいるのか。

レジャットが仕える対象はどんな人物なのか。一切合切不明なので、予想しようがない。

ただし、自身も奴隷に捕えられ、解放されたとは言え、

敵が持っていた船で帝国に向かうのはリスクの高い行動だが、

ルーク奪還とハイパーインフレーションを防ぐという任務を最優先で行動しているあたり、

組織への忠誠心はかなり高そうだ。

 

だが、ルークが13話以降にダウーとハルを探しに行くためには、

レジャットを帝国から寝返らせ、協力者にすることが必要だと私は考える。

なぜならグレシャムは簡単に裏切るためだ。

 

そもそも12話で描いた青写真である帝国の反社に365億ベルクを売りつけるには1年間の準備期間がいる。

せっかちなグレシャムがその準備期間を待つことは考えづらく、

極論ルーク自体をどえらい変態に売ることも考えられる。

「精巧な偽札など1万枚もあれば十分、あとは私が昔関わったそこそこの偽札をまぜても馬鹿どもは騙せたわい。

 ルークよ、予定より364日早いがお前の役目は終わりだ。さあ、お前の新しい主人が待っているぞ。」とか言いそうである。

 

ルークの力をいいように使いたいグレシャムへの抑止力は、

ルークの力による偽札流布を何としても防ぎたいレジャットに他ならない。

レジャットを何とかしてルークと利害関係を持つことがルークにとっての重要課題だと考える。

付け入るスキのない豪傑であるレジャットからどのように身を守り立ち回るか、

ルークの商才に期待である。

 

 

 

別記事でも書いたが、レジャットは12話時点でかなり有利な立場であり、

ルーク・グレシャム・フラペコの3名はほぼ詰んでいる状態である。

ただし、彼には帝国の人間という弱点があるため、

ルークはそれを何とか屈強なガブール人に信じこませる戦いがありそう。

ルークに勝ち目はあるのだろうか。

 

「安心しろルーク。お前は帝国に監禁されるが、反乱の時の恩がある。

 ハルちゃんは俺が救うッ!!」

とか言って主人公交代しないか心配である。