ハイパーインフレーション 18話感想
ハイパーインフレーション18話感想
番外編を挟み、1ケ月ぶりの更新となった本編だが、
1ケ月の空きを怒涛の超スピード感で補っているとしかいいようのない回だった。
普通の漫画なら今回のテーマでは3~4話はかけるのではないだろうか。
実質週刊連載の密度である。
あまりに情報量が多いので、
毎度のことだが、気になる点にのみ触れる。
■神速の裏切り グレシャム
2巻の表紙に採用されたと思ったら2ページ目で早速裏切るグレシャム。ぶれない。
決断と行動力が早すぎるが、今回に限って言えば、それが裏目に出て、
ルーク達には逃げられ、フラペコも拉致された。
寝込みを襲えばよかったのに。ダウーの機動力を舐めすぎである。
人間二人抱えても常人以上のスピードで走れるのだ。
■久しぶりの商談要素
贋金の番号の公開を行う準備をしたたかに進めていたルーク。
初めて来る国なのにシステムを理解しすぎである。
もともと毎日1億ベルクを出す皮算用だったはずなのに、
500万に値切っているのは実際の能力限界なのか、
強気の交渉なのかはわからないが、
その後の描写を見るに、やはり毎日1億ベルク生産は無理がある気もする。
オークションの際も、1億ベルク出し切ったあとは気絶しているし。
■レジャットの絵
完璧人間にも弱点はある。
という描写だが、その実結構特徴をとらえているし、
イカサマしかけてきたチンピラも誰かわかっているし、
タッチが独特なだけで、平均以上の画力な気がする。特にルークのふんどしあたりが。
■グレシャム商会の表の顔
今回初めて具体的に貿易会社であることが判明した。基本的には想像通り。
密貿易の範囲として、以前失った財宝の中に兜などがあったことから、
ヨゼンの故郷である日本的な国との関係も考えられる。
ヨゼンも帝国の情報を持ち帰ろうと画策しているが、
基本的に鎖国をしているのであれば、まっとうな手段では帰れないはず。
その点を交渉材料にヨゼンを味方に引き込む展開はありそう。
■ハルをさがす帝国陣営
ただし、現時点では足取りがつかめていない状況。
帝国としてはハルを手に入れれば、ルークとの交渉ができるため、
ハルをルーク、グレシャム、レジャットで奪い合う展開はありそう。
■失せろ~ ガブール人!!
ガブール人への差別・迫害は根深い。
レジャットは、よくこんな状態で正義を輸出するとか言えたものである。
現時点では、今回出てきたクルトとレジャットしか帝国在住のガブール系は出てきていないが、
奴隷ないし、奴隷に限りなく近い貧困層は、
スラム街などにたくさんいるのかもしれない。
■頭脳戦の敗北
今までが高い知能を持つ者同士の勝負だったため、
考えていないものには裏はかけないという描写は見事。
ただ、受け渡し場所はクルツの立ち回りでどうとでもなるような気はするが。
怒涛の展開で一気に場が整った今回。
ヨゼンは騎馬で、ダウーは二人を抱えてダッシュ。
機動力はヨゼンに分がある気がするが、果たして。。
イカサマ野郎相手に見せた剣技が披露されるかが見ものである。