ハイパーインフレーション 36話感想
フラペコのファインプレーにて、
グレシャムの裏切りによる崩壊は回避できたルーク。
ある意味一番の懸念だったグレシャムが牢獄に入ったことで、
これでルークの計画を邪魔するものは誰もいない…?
■当然実在 グレシャム部隊…
トレードマークのバンダナを身に着け、
割と近くで大人数待機していたグレシャム部隊
しっかり塹壕を築いていたり、
合図を見る時も細心の注意を払っていたりと、
それなりに優秀であることが見て取れる。
ただし、場内のことなど知るすべはなく、
偽りの待機指令で待機状態は継続。
■ドバッ プリプリ
ルークは射幣がすっかり日常と紐づいてしまっており、
もはやクシャミ、歩くといった行為でもハイパーノートが出る始末。
まともな日常生活を送ることは困難である。
そして、おとりの信者たちが戻ってこないことを危惧するあたりも、
抜け目がない。
顔がスト2のコンティニュー画面のようだ。
■可愛いって言われた!!
やっぱりあった。ダウーの衣装チェンジ。
意中の人からかわいいと言われ赤面して走るダウー。
心は少女そのものである。
天然のタラシのルークはそんなダウーの気持ちに気付かない。
能力の代償なのか天然なのか判断が難しいところ。
一回襲われかけてるしな……。
■久しぶりの経済教室
ハイパーインフレーションのいくつかの醍醐味の一つのお勉強パートだが、
相変わらずわかりやすい。
我々は経済の仕組みは曲がりなりにも学校や社会で歴史から学べるが、
実際にハイパーインフレーションの中生きた人々はたまったものではなかっただろう。
そして、地味にこの話はフラペコが革命で貴族から没落した後の話なので、
フラペコも本当に壮絶な過去を持っている。
現代日本に生きる我々もフラペコのしたたかさから学ぶ必要があると思う。
ただし、グレシャムの密輸品に手をつけてはいけない。
■着せ替えコレットと気持ちを知るダウー
ダウーは悪気はないのだが、
コレットのトラウマを呼び起こす無遠慮さにコレットは激昂。
ハラスメントは受けた側がどう感じるかという真理を突き付けられる気分だ。
そして、過去の行いを思い返し、自分以外の人間にも気持ちがあるという当然の事実を認識したダウー。
これは一時的な弱体化は免れないか。
結局自分の気持ちに正直になることが大事だという再覚醒待ちとなってしまうのか。
■闇夜と共に現れたレジャット
ヨゼンとコレットのヒントをもとについにたどり着いたレジャット。
見張りを音もなく消し、静かにルークのもとに忍び寄る。
いよいよレジャットがルークの根城に到着。
約10ヶ月ぶりとなる直接会合はあるのか。
ただ、私の予想ではルークは命からがらフラペコと逃げおおせ、
囚われのグレシャム、無力化したダウーが人質にとられそう。
クルツとビオラはここで死んでもおかしくないかも……。
ハイパーインフレーション 35話感想
レジャット陣営にもようやく光が差し込んだか。
孤立はしているが潜入は果たしたコレット。
ルークの根城についての情報をつかんだレジャットとヨゼン。
合流を果たして一網打尽は出来るのか。
そしてルーク陣営では……。
■城というヒントは得たものの
ヴィクトニア帝国には城は1000以上あるとのこと。
調べたらモデルであるイギリスの城の数も現代で約数百あるようだ。
その中から探し当てるのはいくら形状などのヒントがあっても難しいように思う。
レジャットはやる気満々だが…。
後述のコレットからのヒントと合わせ技で特定すると見た。
■悪人、悪人、悪人…。
予想以上に慌ただしい古城の様子に、
コレットは想定が外れていることを危惧する。
ルーク陣営の面々がいかに悪人かを断罪していっている。
たしかに政府側の人間からすると、ルーク陣営は悪の巣窟としか言いようがない。
もともと虐げられていたコレットのため、ある意味ではレジャット以上に悪を憎む心が強いのだろうか。
ルークの能力の暴走は完全にホラーなのだが、
ガブール神が生殖能力を予定通りルークに与えていたらとんでもないお猿さんだったのではと思うと、背筋が凍る。
ビオラがダウーに服をあげて(縫った?)いるのも地味に気になる。
次週から服装チェンジあるのか!?
■どうせ裏切るだろうしな!!(完全同意)
グレシャムの裏切りがレジャットにとって唯一のチャンスまであると思っていたが、
クルツが計画実行のためにグレシャム暗殺を計画。
歳だって60近く、義足であるにも関わらず、軽快な走りを見せるグレシャム。
ここまで足腰が強い描写が多いと、少年時代は陸上の選手だったが、
金持ちの家の子はいい靴をはいているので勝てなかった みたいなエピソードがあったのではと勘繰る。
寸前のところでグレシャムの窮地を救ったのは我らがフラペコ!?
今までのは演技だったのか…
そして相変わらずのガブール人からの信頼が厚いのが面白い。
あと、地味にクルツが自分が地獄に行く前提なのが好き。
■強欲なフラペコ
というのも演技でした。
船編の時からずっとそうだったが、
フラペコは演技がうますぎる。
冒頭でココアを飲ませようとしたときは受け取らなかったグレシャムも、
油断して酒は飲んでしまう。
だが、冷静に考えればクルツ達の死を隠蔽しなければいけないはずなのに、
乾杯しているのはのんきすぎる。
案の定、裏切りの準備をしていたグレシャムと、
それを読み切っていたフラペコ。さすがの付き合いの長さである。
上陸後からずっとルークのよき友として、時には兄のように母のように寄り添ってきたフラペコだったが、
ここにきてグレシャムとルークどちらの目的も達成させようという結論に至る。
まさに船でルークが交渉していた際のWin-Winの関係をつくる商売人の発想である。
覚醒フラペコは査定が最低でも160万ベルクアップ。
最近ルークのせいでベルクの価値を感じづらくなっているが、
健康的な屈強なガブール人の値段が60万ベルクなので、かなりの査定アップだ。
総額を知りたいところだが。
だが一方この騒動のせいでコレットに手紙を川に流すスキを与えてしまう。
この手紙が無事に行き届くかはかなり怪しいが、
コレットが敵の根城に潜入している状況なので、
レジャットもアンテナを張り巡らせている可能性はある。
前回予想でルークがコレットを魅了するのではと予想したが、
覚醒フラペコの母性でコレットのコンプレックスを解消するという展開もあり得るような気がしてきた。
なんにせよXデーは近づいており、懸念であったグレシャムも牢獄に(またか)。
いよいよ決戦の時は近い。
ハイパーインフレーション 34話感想
ルークの思惑通り、各種権限をはく奪されたレジャット。
これでルークを追い詰める手段を失った……。
いや、レジャットは一人ではない。
彼には優秀な「銃」と「剣」がいるのだ。
■二人はバディ
たった2Pのやり取りだが、ぐっとバディ感が強くなったヨゼンとコレット。
ヨゼンが裏切りの意図があったことを吐露したが、
レジャットはそもそもそこは警戒していて、
コレットは監視役のミッションもあった。
本当にレジャットは優秀である。
だが、優秀すぎる上司を持つが故に、
二人には信頼が生まれている。
まあ、監視役などつけなくてもヴィクトニア帝国と日本的な国の再度の行き来は簡単ではないと思うが。
というかヨゼンはガブール人みたいに差別されないのか?
珍しすぎてそういう土台にすら上っていないのかも。
■決戦は7日後
教祖ルーク様によるありがたい状況確認。
贋札のお勉強会が続いているため、ライトな読者にはありがたい。
粋である。
グレシャムが構築した100近い顧客への一括輸送。
手薄になる古城だが……。
ルークはしっかり対策を立てている。
前話でレジャットがルークの成長に感嘆していたが、
グレシャムも甘さが消えたことに驚いている。
船編で翻弄されていたルークではない。
三つ巴の戦いでも引けをとらないレベルだろう。
■コレット・ヨゼンそれぞれの戦い
コレットは得意の射撃の腕で護衛の任務につくことに成功。
それを追うヨゼンだったが、追った荷馬車はフェイク。
かなり入念なスパイ対策である。
結果、ヨゼンが大立ち回りを見せて、古城というヒントは得る。
敵地に一人乗り込むこととなったコレットを救えるのか。
しかし迷わず自決を選ぶ信者がたくさんいるのは、
ルークのカリスマ性のなす業か。
そしてそれでも痛みには勝てないというのだから拷問ってのは恐ろしい。
■今後の展開予想
コレットは無事侵入成功したが、
単騎での乗り込みであり根城の情報を外部に知らせる方法が無い可能性が高い。
もちろん脱走者が出ないようクルツあたりが目を光らせていると思われるので、
ヨゼンが古城というヒントを持ち帰り、
レジャットと場所を突き止める展開が本命か。。
だが、大穴予想としては、
コレットがルークの考えに共感して、帝国を裏切る可能性も0ではないと思う。
コレットの思想は、強い人間・弱い人間の差というものを銃という道具で平等にするというもの。
どこまで本音かはわからないが、少なくとも虐げられてきた過去を持つものという点では、
ルークにシンパシーを感じる立場でもあると思う。
ただし、レジャットへの信頼もかなり厚いものがあり、
仮に裏切るにしても逡巡の上にはなると思う。
レジャット陣営もようやく反撃の準備は出来てきたが、
ルークはしっかり対策を打っている可能性は高い。
コレットの運命やいかに。
ハイパーインフレーション 33話感想
さあさあいよいよルークへの手がかりを得たレジャット!
帝国最強の軍隊をルークにぶち込むことはできるのか!?
ルーク絶対絶命!!
■…と思っていた時期が私にもありました
残念!肝心のガブール人は直接的にルーク陣営にコンタクトしていない様子。
厳密にはしているのかもしれないが、レジャット達の監視の中では普通の生活を送るのみ。
結局ルーク達の居場所は掴み切れず。そして…。
■ルーク達の贋札はさらなる高みに
ルーク達への餌として必要な行動だったとはいえ、
それなりのリスクもあった新聞作戦。
情報をもとに贋札は進化し、違いはもはや味のみ。
中毒者も続出である。
ルークも言っているが、ハイパーノートよりも番号が変えられるというメリットの点で、
総合力はこの贋札の方がハイパーノートより高いとも思う。
■ルークの肖像が入っている……
ルークは手を緩めない。
次なる一手はプロバガンダ切手。
議会で却下された贋札防止案である、
切手を貼ることにより暫定1万ベルクとする案。
結果、大きなリスクを伴うことから却下されたが、
ここまで贋札が流布されるとこの案の採用も検討されそうなところで、
このけん制である。粋だ。
それにしてもこのルーク、ノリノリである。
■贋札は完璧なのか…
だが、そこは贋札。
結果的に印刷方法が異なることにより、
目には見えない違いはあった。
この一連のシーンは完全に普通の漫画なら主人公サイドの立ち回りにしか見えない。
レジャットも厳しい戦いだったが、
これでルークの贋札は使用不可に。
レジャットの勝利 と思われたのだが。
■帝国の中枢を担う、まともな切れ者たち
帝国はルークの調査を打ち切る気満々だった。
それもそうだ。レジャットはルークの能力について何の証拠も持っていない。
贋札の原料問題も盲点であった安価なベルク札を使用するという方法で、
辻褄があってしまう。切れ者である。
レジャットが持っていた多くの権限ははく奪され、
むなしく伸びる右手が物悲しい。
レジャットは沸々と燃えているが、状況はかなり厳しい。
300億円のハイパーノートが控えているのであった。
■今後の展開予想
可能性のある展開はいずれか二つと予想。
・ルーク陣営視点でハイパーノートの配備についての準備回
信者を用いての全土ばら撒き作戦は概要のみ開示されている状況なので、
これを進めるにあたり、何が懸念であるかの確認。
・レジャット視点で唯一の手掛かりである新聞を渡されたガブール人から手がかりを得る。
警察への権力を失ったレジャットだが、まだ懐刀のコレットとヨゼンがいる。
二人と協力しルークへの情報を渡す手段を突き止める。
個人的には後者展開を期待したいが、
現状ルーク側に隙が無さすぎるので、前者展開か。
ほころびのカギとなるのはグレシャムの暴走かクルツの独断と予想する。
ルークの成長を感じ一人燃えるレジャット。
後ろ盾を失ったが、逆に考えると独断で少数精鋭で動けるともいえる。
先が読めない展開の中、果たして次なる一手を打つのはどちらの陣営か。
ハイパーインフレーション 32話感想
ついに贋札がばら撒かれた!
いよいよ展開が大きく動くことになった今回。
さてルークの思惑通りに事は動くのか。
レジャットは対抗できるのか。
■ハズレ!!ハズレ!!ハズレェイ!!
ハイパーノートのようでハイパーノートではない贋札達。
あまりにも精工なため、当然キャンペーン対象のお札だと思い、
銀行に殺到する市民たち。
結局残念賞として本物のベルク札と交換する羽目に。
当然痛手ではあるが、不幸中の幸いで流通量がレジャットの読み通りの分量なので、
国家としては軽傷で済んだ。
しかし改めて思うがレジャットの権限が強すぎる。
実際問題どの程度の地位なんだろうか。
そしてここまでの地位なのにガブール人の救世主情報を探るミッションがあてがわれていたのは謎である。
救世主対策が非常に重要度が高いという判断だったのか。
その割には有識者会議の時にみな否定的だったが。
そしてルークが自分のことを「正義の味方」と言っているが少し気になる。
教祖活動のしすぎでフラペコの懸念通り染まってしまったのか…。
まだ軽口程度なので冗談めいて言っているだけだとは思うが、闇落ちしないか不安である。
■やりやがった…。
最近なりを潜めていた下ネタ描写が爆発!
ある意味ハイパーインフレーションの代名詞的な描写ではあるが、
アニメ化が遠ざかる音がした。
それはともかく、贋札殺しの贋札の気づき方自体は以前に感想記事で書いた通り、
インクのわずかな材質の差がカギとなった。
あんな描写になるとは全く想像してなかったのだが。
だが、そのほかの材質や技術は神の力や民間の最先端をつぎ込んだまさに究極の贋札。
贋札殺しも見分け方に苦心はしたものの、
意図的に仕込んだ不完全というウルトラCでこれを解決。
贋札殺しの性格もなかなかに陰湿。
初回はブサイクではあるが、陽気な職人というイメージだったが、
かなりキャラが立ってきた。
しかし、贋札殺しさん。
ここまで出番が多いのにまだ本名が出ていないんだが、
ついでにレジャットの本名もまだ。
■レジャットの策略VSルークの読み
まるで「DEATH NOTE」でキラの位置をあぶりだそうとした作戦のごとく、
新聞を用いた頭脳戦が展開。
たしかに架空の地方新聞なんて買うやつはいない。
余談だが、「DEATH NOTE」のリンド・L・テイラーでの挑発によりキラの居場所を探る方法って、
今思うとかなり乱暴というかバクチが過ぎる。
久々のルークVSレジャットの相手の思考と行動を読む頭脳戦がアツい。
最終的な結果としてレジャットが件のガブール人を捕捉。
これもルークの罠でない限り、ルークの住居が割れる決定的な一手となるか。
帝国軍隊がぶちこまれる(意味深)展開となるのか。
ページをめくる手がとまらない熱い攻防だった今回。
贋札をばらまくことを盾に政府と交渉するのか。
軍隊との部瑠璃的な戦いになるのか。
それとも全く予想だにしない展開となるのか。
先の読めなさがハイパーインフレーションしてきた。
ハイパーインフレーション 31話感想
贋札も量産体制に入り、いよいよ売却のフェーズにうつる。
しばらくあまり出番のなかったあの男がついに動き出す。
■ハイパーノートの番号の部分だけ変えればいいんじゃないか?
!!
しっかり顔芸で答えてくれる律儀なルークであった。
流石にその技術は現時点ではないための贋札製造でしっかり理由があった。
決して読者からのツッコミ回避のためではない。
そして重要な描写としてあったのが、
ルークが自分のハイパーノートが、
紙の繊維に至るまで同じということに気づいている点だ。
もちろん番号も一緒で同一のコピー製造なので、
同じであるという想像までは容易に至るだろうが、
顕微鏡での検証を行っているあたり抜け目がない。
レジャットにみすみす餌を与える行為になることについても考慮しているのも強い。
腰の重い上層部たちもリスク承知で以前のレジャットの案を強硬採決しては交渉もくそもない。
■ダウーは数字が分からない
ダウーはたかだか一か月程度の船旅の中で片言のヴィクト語を使えるようになっているので、決して知能が低いわけではない(ダウーのうぇーい顔から眼をそむけながら)。
なので、いつか数字の概念を覚えるはず。
完全な暴力要因であるダウーが数字を覚えて、
智略でルークの窮地を救う展開があるかもしれない。
■レジャット陣営……
色々頑張っているが、3カ月結局ルークの居場所は分からずじまい。
ヒントは掴んでいるようだが、あと一歩が及んでいない。
無能とは言わないまでも現時点ではかなり遅れをとっているのは事実。
ここから挽回はあるのか。
■グレシャムの旧知の魑魅魍魎
予想通り出てきた悪党たち。
以前仲良しといっていたグレシャムの闇の人脈。
ほんとに仲良しだった。
そしてグレシャムに全幅の信頼を寄せている…
あいつらに贋札を売りつけてやるぅぅ~ とか
信頼関係は換金可能なのだァ!!とか言ってましたよ!
■グレシャム先生による営業講座
なるほど営業とはこうやるんですね。勉強になります。
ハッタリと真実を織り交ぜて、
自身のシナリオに沿って周囲を翻弄する様は、
さすがは表裏の世界で存在感を持つ大商人だ。
以前もそうだったが銃口を突き付けられても反応すらしない。
いったいどれほどの修羅場をくぐってきたのだろうか。
やはりグレシャムの知能に対抗できるのはレジャットしかいない。
船での裏切り合戦のような勝負をもう一度見たいものだ。
■グレシャム商会!!復活だ!!
今回の話はこの最後の演出がすべてといっても過言ではないくらい感銘を受けた。
グレシャムは船での戦いで足を失い、表の商会での立場も奪われ、二重の意味で失脚していた。
だが、その状態から得意の商才で復活までの道筋をつくり、
松葉杖を捨て自分の足で歩きだした。二重の意味で失脚からの復活を示唆しているかっこよすぎる演出である。
さらにいつか出るだろうと思っていたグレシャムの法則の代名詞的文句、
悪貨は良貨を駆逐する については、
このタイミングでかつアレンジして出てきた。
このページのTシャツを作るか悩むくらいだ(絶対着れないけど)。
グレシャムの手腕で贋札の販売ルートは無事に構築。
そろそろレジャット陣営の反撃開始か……?
ハイパーインフレーション 30話感想
贋札製造編もいよいよラストスパート!
最後の課題をいかにクリアして次なるステージに進むのか………。
■カメラ・オブスクラ
クイズの世界ではベタ問扱いの本ネタである暗い部屋、
ビオラにて丁寧にカメラの仕組みの説明及びそれを活用したテクニックが紹介された。
詳細は割愛するがものすごく詳細に解説されており非常にタメになる。
少し気になったのがインクに使用した原料が推測である点だ。
もちろんビオラたちもプロなので抜かりはないと思うのだが、
相手はあの贋札殺し。もし、そこにも尋常ならざるこだわりがあったら、
蟻の一穴としてわずかな違いで現物の把握と逆説的に製造方法に辿りつきそうで怖い。
また、早く印刷してみろ!!と言っているグレシャムが移動の時も先頭にいるのが面白すぎる。
歳だって60近いはず かつ 足を欠損しているのに…
カネが絡むと恐ろしい男である。
ダウーもちゃっかりルークの胸部をおさえていたり、
細かい描写が面白い。
そして個人的に好きなシーンはビオラが職人メンバーにお礼を言いながら抱きつく描写。
詳細に描かれなかっただけで多くの試行錯誤や苦労があったことが自然に伝わり良い。
■少年は神話になる
教祖ルークの信者たちへの説明。
本来宗教的にはそんな詳細な目的の共有は不要だとは思うが、
あえて正直にすべてを話したことで一枚岩で強固な組織が結果的に作られた。
クルツは改めて考えても60まで奴隷で裸一貫から財と家族を作ったのはやばすぎる。
ある意味男版ダウーである。
グレシャムはまあいつもどおり。
表のグレシャム商会の社員たち路頭に迷っていないか心配である。
しかしこの演説中のルークのカメラアングル下から撮りすぎて性的すぎる。
完全に住吉先生は狙いに来ている。
■フラペコの懸念
そんな様を見て唯一ルークを心配している我らがフラペコママ。
革命で調子に乗った暴徒達でも見てきたのだろう。
ルーク自体は心配しているような高揚感や万能感などは感じていないように見えるし、
今後もそれが原因で破綻していく可能性は低いと思うが、
どこかのタイミングで何かしらの板挟みにあう気配はある。
特にルークの思想はハルの思想とはもともと異なっているし、
ルークは多くのものを背負いすぎてしまっているため、
どこかで取捨選択をせまられそうだ。
その時はフラペコママが寄り添ってあげてほしい。
■売って売って売りまくってやる!!
その半分でいいからレジャットにも夢を見させてあげてほしい。
船上のチキンゲームに勝って以来、ずっとレジャットには冷たいのがかわいそうである。
気になるのはグレシャムがどうやって贋札を販売するかという点。
商会は実質解散しているだろうし、頼みになるのはいつぞや示唆された帝国の暗部の闇の組織達との人脈だろうか。
いよいよハイパーインフレーションも30話を迎えた。
早く4巻が出てほしい。
また第5回アニメ化してほしいマンガランキングにノミネートされていたが、
果たして現実のものとなる可能性はあるのか。。。
ネトフリとかならワンチャンあるか…?。
ハイパーインフレーションがアニメ化できるような土壌を作るため私も微力ながら活動を続けていきたい。