ハイパーインフレーション フラペコに関しての考察 ※12話時点
ハイパーインフレーションの更新の隙間の金曜日であることに加え、
降り続く大雨、ベルセルクの三浦先生の訃報など暗いニュースが続いているため、
気分が落ち込んできているが、そんな時にはキャラクター考察記事でも書いて元気を出そうと思う(?)。
今回のテーマは大奴隷商人グレシャムの片腕「フラペコ」である。
徹底して器用貧乏・苦労人としての描写がされている彼について、
12話時点での考察をまとめる。
フラペコに明日はあるのか。
■フラペコのステータス
フラペコの能力として描写されている内容を箇条書きにまとめる。
・船舶の操舵技術
・ダウーのグレーチングでの攻撃を受けながら状況を解説できる耐久力
・グレシャムからの密命を達成するために虚実交えながら目的を達成する交渉能力
・奴隷船から保険証券を見つけ出し、交渉を有利に進めた。
フラペコは謙遜したが、船長不在の大型帆船を、
数名の船員がいたとはいえ、時間稼ぎを行いながら確実に目標地点に合流できていることから、
それなりの操舵技術を持っている。
船上戦においては、
ダウーにぶっ飛ばされながらも、
「ハッチの…グレーチングを!?」と結構余裕で解説している。
捕縛後もダメージを受けている様子もないので、
グレシャム同様それなりの戦闘能力があるようだ。
オークション後にグレシャムに取り残された際も、
レジャット・ルークを相手に目的であるヴィクトニア帝国に向けて旅立つことを、
ルークの思惑に乗って達成している。
また、積み荷にまじっていた保険証券を手に入れることで、
グレシャム陣営がガブール人奴隷を殺しても損をしない状況を作り、
あわや詰みの状況を作り上げた。
地味だが、その前段として奴隷船の武器を使用不可にしている点も素晴らしい。
船内での議論を行うコマでは器用貧乏という烙印をおされているが、
実績だけをあげるとかなり有能であり、
カネに極端に執着が無い分、グレシャムより合理的な選択をとれるシーンもありそうで、
グレシャムが側近として重用しているのもうなずける。
ただ、とんでもなく不遇な感じはする。
■丁寧な口調と闇の商人としての片鱗
フラペコも悪徳商人であることは間違いない。
誰にでも「さん」付けで会話する様子や、
丁寧な口調で強気にでることの無さからどこか温和な印象を受けるが、船内交渉時に強気に出たルークに対して、
「仕方ありません」と言ってはいるものの、
保険証券を取り出し、グレシャムが強硬策に移行することを促しており、
ただお人好しなだけではなく、目的のためなら強硬策もとれる所に、
闇の商人としての力量を感じる。
■フラペコとグレシャムの関係について
これは大胆予想ではあるが、
フラペコはグレシャムに対して恋心に近い感情を持っているのではないだろうか。
ルークがグレシャムに対して、注意を引こうと色々話しかけている際の訝し気な目には、嫉妬の思いも入っているように思う。ゴールデンカムイのヤクザの親分を慕う姫のように。
まあ、さすがにそれはないにしてもルークの提案に耳を貸すグレシャムの様子を見て、嫉妬の気持ちくらいはあるのかもしれない。ただし、グレシャムはフラペコが人質にとられた際には「どーでもいいわい」と切り捨てる気満々(ブラフだと見抜いていたかも)の発言をしており、いずれにせよ一方的な思いではあるだろう。
狂人の多い本作品において、貴重な驚き役および常識人(?)枠なので、ぜひとも最後まで生き残ってほしい。最後は実際にオーストラリア的な流刑地に流されてコアラ飼育エンドを見せてほしい。