warayamanga

主にハイパーインフレーション(漫画)について書いていきます

ハイパーインフレーション13話からみる今後の展開の考察

以前、以下の記事で今後の展開を考察した。

 

warayamanga.hatenablog.com

 

結果としては大外れで、残念。どう違っていたかを振り返りつつ、13話の描写から14話の展開を予想する(懲りない)。

 

 

■レジャットの戦略

 

屈強なガブール人を使役する点は予想通りだったが、思った以上に強硬策をとらず、グレシャム達も全員生存していた。フラペコが解説していたが帝国に密貿易の悪人を引き渡すと英雄扱いされるようで、捕虜扱いである。レジャットは好感度アップで自然に秘密を共有してくれるのを待つ作戦だったことが、ルーク陣営にはつけいる隙となった。

 

■ダウー争奪戦

 

起きすらしなかった。先述の通り、レジャットはルークに対して強硬策に踏み込むまでは好感度アップ作戦だったため、ダウーには接触し放題だった。ハル人形も常に一緒におり、言葉もかなり上達して、もうルーク陣営と言っていいだろう。

 

■語られなかったレジャットの演説の内容

 

は今回も語られなかったし、さほど重要じゃなかった。

ただ、この時にグレシャム商会の連中を引き渡して帝国での地位を得るのだ!とかは言ってそう(あきらめない姿勢)

 

■金庫

 

早々に捨てられてしまった(泣)。しかもご丁寧に複数人の目撃証言まである始末。オーバーキルである。

だが、ハイパーインフレーションにおいてこの描写は逆に怪しい。現にルークが絶対に(×3)裏切れないとした入れ替え案は、グレシャムにもレジャットにも裏切られた。よってこの金庫はまだ捨てられていないのではないか。あえて複数人の目撃証言があるのが怪しい。今後のキーアイテムの予感がする。

 

■フラペコの動き

 

13話のMVPであるフラペコ。その有能さは『DEATH NOTE』のジェバンニクラスか?!最後に船を脱出しますよ~!!と自信満々に言い放った彼が13話内でとった行動を整理する。

 

・灯りの汚れの指摘

・服のぬぎっぱなしの指摘

・柱を拭く

・船の甲板を闊歩

・ダウーにご飯を差し入れて、平手打ちを食らう

 

これだけである。え、少なくない?

だが、この状況から考えられる展開を2案まとめる。

 

■13話展開予測①

 

屈強なガブール人の報告を受け、速やかに走り出すレジャット。

浸水を確認した後、グレシャム達を閉じ込めていた部屋に走るが、浸水に慌てた屈強なガブール人は持ち場を離れており、すでにもぬけの殻だった。

 

冷や汗を垂らすレジャット。大慌てで船に積んであるボートのところに行くと、そこはルークを携えたグレシャム一行がすでに脱出の準備を整えていた。レジャットはこの嵐の中、ボートでの脱出は不可能だと思案するが、次の瞬間ダウーの規格外の膂力でぐんぐん進んでいくボートを目の当たりにして、膝から崩れ落ちるのであった。  

 

 

ありえそうだが、この方法だと残された屈強なガブール人やレジャットが高確率で死ぬのと、いくらダウーの力でもあの嵐を抜けられるかは自分で書いておきながら、いささか怪しい。なので、かなり大胆予想だが、次の予想が個人的な本命である。

 

■13話展開予測②

 

屈強なガブール人の報告を受け、速やかに走り出すレジャット。

浸水を確認した後、グレシャム達を閉じ込めていた部屋に走るが、浸水に慌てた屈強なガブール人は持ち場を離れており、すでにもぬけの殻だった。

 

冷や汗を垂らすレジャット。大慌てで船に積んであるボートのところに行くと、海中にボートが浮かんでおり、すでに遠くにわずかに見える程度になっていた。大慌てでもう一隻のボートで追いかけるレジャット。だが、追いつくとそこにはダウーと金庫などの財宝が積んであったのみで、グレシャムやフラペコの姿はなかった。

 

ダウーはレジャットを確認すると、踵を返して船に戻っていった。混乱するレジャット。グレシャム達やルークはどこに?!場面は移り、奴隷船内へ。

 

船は確かに浸水していたが、もともと財宝や食料を積んでいた分、この船には積載量の余裕があり、バラスト水の役割を担っていたのみだった。これはフラペコの策謀である。簡単な船の動かし方などはガブール人もわかるが、バラストの概念までは分からない。いつもは冷静なレジャットも、尋問失敗のショックと実際に浸水する海水を目の当たりにしたことで、短絡的な行動をとってしまったのだ。また、監視の対象はあくまでルークとフラペコのみだったため、フラペコとダウーはヴィクト語で今回の作戦の段取りを打合せできたのだった。グレシャム達は積荷に紛れ隠れており、ルークもレジャットが部屋を出たタイミングでフラペコが回収した。

 

救世主を失い、憤る屈強なガブール人達に、ルークはレジャットが帝国のスパイであることを告げる。そこに証拠としてヴィクト語でびっしり書かれたレジャット直筆の寸劇の台本をつきつける。夢でガブール神にヴィクト語を教わった男がここまでの長文をびっしりかけるはずがない。ついでに着こなしが自然すぎることも添える。

 

救世主と信じた男が帝国のスパイだと分かり、落胆する屈強なガブール人達。そこでルークが一言。「救世主なんて都合のいい存在はいない。俺たちは自分の力で人生を、幸せを、、カネを掴むんだ!」

 

帝国まで残り 0日

 

 

バラストは、船舶の重量バランスのために配備する荷物や単純な重しのこと。『嘘食い』読者はバトルシップ編でおなじみである。詳細は下記。

奴隷船は出向当時は1か月分の食糧、財宝を積んで出航している。途中のチキンゲームで財宝は海に捨てられており、また現在帝国到着寸前であることから、当初よりかなり積荷が軽く、操舵技術のあるフラペコであれば、これに気づいてもおかしくない。

 

ja.wikipedia.org

 

このシナリオだとレジャット(+一部の屈強なガブール人?)のみが離脱となり、奴隷船で無事に帝国につくことになる。そして、15話以降、帝国編としてハル捜索と大量のベルクを用意しようとするという予想である。嵐の中、レジャットはボートに取り残されるわけだが、帝国まではほどなく到着する距離のため、生存し再登場も十分可能である。

 

 

これを現時点での私の本命予想とする(外す気しかしない)。