ハイパーインフレーション 37話感想
いよいよ開戦したレジャット陣営VSルーク陣営
バチバチの殺し合いの中、ついに最初のネームド犠牲者が…。
■レジャット陣営は20人
レジャットが今回の襲撃に用意できた人数は20人。
ただし、そのメンバーは情報部の精鋭たち。
ルーク陣営の用心棒たちはともかく、
残った信者たちでは戦力差は歴然。
一方的な蹂躙を受ける気がする。
コレットの手紙も見つけ、
予定より早くルークを保護する(?)最終決戦が幕を開けた。
■精算するクルツ
技術者たちの借金をチャラにして、
誘拐した店長にも金を渡す。
金貸しという立場や言動から、
とにかく貸し借りということについては徹底的に自身の美学を貫いている。
彼もまた悪党ではあるが、どこか憎めない男である。
だが、のしあがるために行った自身の悪行について、
いつか精算の時が来るとは思っているのは間違いなく、
この戦いで散る雰囲気がビンビンなのが気になる。
一応、メタ的に考えると、ゼニルストン自治領侵入する展開があった場合、
過去に奴隷経験があるクルツは物語を回すのに必要な人材な気はするが。
■パンパン(主人公は足ピン中)
いよいよ本格的な襲撃開始。
馬もやられ、戦闘は籠城戦の展開を見せる。
ダウーは予想通り、しょんぼりしており戦力になるかは怪しかったが、
ルークを守るという点については従来通りのパワーを発揮できてよかった。
ルークは衰弱しているが、逆に考えると意識さえ戻れば、
涅槃状態で頭は回るかもしれない。だが、それにしても衰弱しすぎか。
ダウーはヨゼンとの再戦の可能性はあると思うが、
今のダウーでは後れを取る気がしてならない。
そもそも全員銃持ちなので、グレシャムの理論だと死亡は無くとも、無力化される可能性はある。
■あぶねェあと少しで…。
本に当たるとこだった……
ビオラァァァァ!と全国1億人のハイパーインフレーション読者が心の中で叫んだであろう。
版画集を取りに行ったところでこの展開は察したが、展開が早すぎる…。
■今際に見るは…。
そんなビオラの前に現れる贋札殺し。
最後の最後にビオラがずっとほしかった言葉を投げかける。
なお、現実ではない模様。
最後に廊下に横たわる姿が悲しい。
屈強なガブール人はばんばん死ぬ漫画だが、
ネームドキャラの死は実質最初である。
一応、100%死んだかというと明言はされておらず、
当たり所も悪いなりに心臓ではない。
情報部の精鋭も無力化としか言っておらず、生きている可能性もある。
このまま退場もこの上なく粋な最後ではあるが。
メタ的に考えるとこれ以降ビオラの出番がなさそうなのも事実。
ただ、本物の贋札殺しに久しぶりに会うというイベントは出来そうなので、
私の予想は死亡と生存の比率は9:1程度。
ルーク以外は殺す気満々のレジャット陣営。
戦力的にはかなり手薄な籠城戦だが、策はあるのか。
おそらく川の向こうでスタンバっているであろうグレシャム部隊がカギとなりそうだが、
純粋な味方ではない点がどう転んでいくのか。
ビオラを偲びながら次回を待つ。